PEG・PTEGとは
2012年02月13日
嚥下障害や消化器系疾患のために、口から直接食事を摂ることができない人や
仮に食べることが出来たとしても、気道に入ったり、むせたりして
肺炎など発症する可能性のある人の場合、胃や食道に、栄養投与のために
カテーテルを挿入し、「口」を作る手術のことです。
PEG(ペグ)とは、Percutaneous Endoscopic Gastrostomyの頭文字から取られており、
経皮内視鏡的胃ろう造設術のことです。
現代医学において、長期経腸栄養投与の標準的な方法となっています。
内視鏡手術にて、直接、胃に栄養を投与するルートを作ります。
わずか5㎜程の傷が付くだけで出血もほとんどなく、手術も5~10分という
短時間で終了しますし、術後の痛みも鎮痛剤で和らぐ程の軽微なものです。
PTEG(ピーテグ)とは、Percutaneous Trans Esophageal Gastrotubingの頭文字からなっており、
経皮経食道胃管挿入術といいます。
この技法は日本で開発されたものですが、まだPEGほどに広く普及していません。
利点としては、PEGが困難な例に関しても施術可能であることです。
ですから、胃切除術後や有腹水例等でPEGが行えないときに、PTEGを行うことが可能です。
PTEGは頚部食道にエコーと透視で食道ろうを作り、そこから、留置カテーテルを胃内に挿入します。
手術時間は約30分程、入院は一週間程度です。